過酷な労働環境を感じさせる「当直」

勤務医にとって過酷な労働環境をもっとも感じさせるものの一つとして、当直の存在が挙げられます。
もちろん、当直そのものが悪いわけではありません。
病棟のある診療機関であれば、少なからず医師や看護師が夜間に見まわる必要があるでしょうし、何かあったときのためにその場にいることはとても大切なことです。
しかし、医師は普通の人間ですので、深夜労働を行うことが難しい状況というのもありますよね。

たとえば、労働基準法が定める法定労働時間は1日8時間とされていますが、勤務医が日勤、当直を同日に行うと、それだけで制限時間を超えてしまいますよね。
しかし、病院側としては行政の許可さえ受けてしまえば労働基準法第41条3号にあたる「監視・断続的労働」として、1日8時間制限の例外にすることができるのです。
そうすることで、日勤・当直勤務を合法として成立させているのです。

「監視・断続的労働」は通常業務と変わらない

「監視・断続的労働」というのは、体への負担がすくなく、労働する必要がない勤務とされているもの。
しかし、実態としては通常業務と変わらない場合も少なくありません。
昼夜同じような業務を行っているとしたら、その負担が大きいことは想像にたやすいのではないでしょうか。

上記のような問題も懸念されることから、勤務実態によっては労働基準法への抵触とみられるケースもなかにはありうるようです。